2014年1月28日 -基本的な農場HACCPの考え方- 「このコラムを見ました。もう少し基本的なHACCPについて教えてください。」と言う質問が多くなっています。ここで基本的なHACCPのお話をさせてください。 従来までの衛生管理は、安全な牛が出荷できたかは問題がないとわからない状況でした。 しかし、HACCP方式とは、肥育農場であれば肥育牛を出荷するまでの各過程(工程)で、病気を含めた危害が、どこから侵入してくるのか分析して、その1つ1つを予防する方法を決め、実践していく方式です。 例えば肥育素牛は健康なのか。注射針の残留等はないのか。給水する際の水の水質は問題ないのか。給餌と際の餌の品質は大丈夫なのか。不安なら飼料会社に対して保証書を要求しようか。など全ての工程で分析を行います、また工程だけでなく日常作業や不定期作業などすべての作業でも同様に、病気侵入や最終的な商品(牛肉)に悪影響になる危害の分析を行い、その防御手段を1つ1つ考えていきます。
執筆者:九州獣医師HACCP研究会 事務局長 川邊久浩 前の記事 HACCP(ハッセップ)って何?(第3回) | 次の記事 HACCP(ハッセップ)って何?(第5回) |