さて今回からは肥育農場で牛床をきれいにすることや汚くしておくことのメリットやデメリットを今までの経験から色々述べてみたいと思います。最初にきれいにしておくことのメリットを思いつくままにあげてみましょう。
(1)見た目がきれい。
≪そりゃそうだ(笑)。黄金色の牛床は誰が見ても清潔感にあふれており非常に感じがよい。≫
(2)臭いがしない。
≪きれいな牛床からは不快なアンモニア臭や牛糞の臭いはしない。アンモニア臭がしないということは呼吸器粘膜への刺激もなく、呼吸器感染症の予防にもなる。≫
(3)牛さんがゆっくりと寝る。
≪敷き料交換をするときれいな場所で牛さん達がゆ〜くりと気持ちよさそうに寝ている。≫
(4)ハエが減る。
≪10日に1回のペースで敷き料交換をするとハエのウジが孵化する前に堆肥と一緒に運び出してしまうのでかなりハエの数が少なくなるという体験談をしてくれた農家さんがいました。しかし・・・すんごい大変そうです。≫
(5)病原微生物や寄生虫が減る。
≪糞便などから大量に排泄される色々と悪さをする病原微生物や寄生虫たちが減る。やばそうな病気が多発したときは非常に重要。
(6)堆肥の原料を供給する。
≪かなり良質の堆肥を作っている農家さんもいます。人気の堆肥は製造が追いつかないという場合もあります。地域の農家さんたちにとっては非常に重要な肥料です。≫
ざ〜と思いつくままにあげてみました。他にもまだ「林業への貢献」、「対外的アピール」など考えたのですがこれ以上なかなかメリットを思いつきません。あれ?意外と少ないな・・・。他にもきっと色々とあると思うのですが今回はこれぐらいにしておきますね。