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蓮沼浩のコラム
第360話:良し悪しは別として、間違いなく技術は進歩している

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2014年1月9日

ちょっと遅いですが、新年あけましておめでとうございます。

つくづく思います。小生が獣医師になってから今までの業界を見渡してみると、本当に色々な技術革新が起きています。様々なことが試験や研究により解明され、さらには現場で実証されてきています。種雄牛の改良も進み、和牛の枝肉重量や肉質も非常にレベルが高くなってきています。小生が獣医師になりたての頃はA5の12番なんて一生に一度出ればいいという感じでしたが、最近はしょっちゅう12番が出ています。枝肉重量も600kgを超えるのはもう珍しくなく、700kgを超えるものが出ることもあります。獣医療でも新しい薬や予防方法が確立されてきています。まだまだ病気を克服するには困難な問題がありますが、近い将来必ずより有効な疾病対策が出来るようになると確信しています。一昔前はヘモフィルス症や尿石症などが結構重要な疾病でしたが、最近はほとんど見なくなりました。色々なことがわかってきて、対策が打てるようになってきたからです。過去の病気なんていうのはちょっと早いかな?しかしマイコプラズマ性中耳炎、BVD-MD、BLVなど今後ますます重要になってくる疾病も出てきています。これから克服していかなければいけない病気ですね。

ただ、技術革新や新しいものがすべていいのかというと、実は問題はそんなに簡単ではありません。多くの非常に難しい問題があることも事実です・・・・

まあ、そんなに沢山あるわけではないのでなかなか紹介するのは難しいですが、小生のアンテナに引っかかった何かイノベーションを感じることが出来るものを時々紹介していきたいと思っています。今年もくだらない中にも1%ぐらいは役に立てるようなコラムを提供できればとの思いをもちながら頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

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