|
|
今回は絶対に除角をしない農家さんの考えを小生が思いつくままに述べてみようと思います。まず除角をしない理由としては圧倒的に「牛さんに余計なストレスを与えたくない」というものが多いような感じがします。角を切ることで1日でも食欲が落ちるのが嫌だという人もいます。そのほかには「かわいそうである」などというものや、「角をみて牛の仕上がり具合を判断するため」、「余計なことはせずに自然のままがよい」などという意見もあります。「角がないのは牛ではない!」などという意見もあります。そして絶対に除角をしないという強いポリシーをもっている農家さんの中には結構「職人気質」の方が多いです。除角をしないだけではなく牛さんに鼻輪をつけることも嫌がるようであればかなりの確立で「頑固職人」タイプでしょう(笑)。治療する獣医さんの立場からすると少々治療しにくい面もありますが非常にすばらしい牛を作り上げる技術を持った方が多いのも事実です。多くの場合仕上げマスがあり、大抵最後は1〜2頭飼いになっているので「アタリ(挫傷)」などの発生は意外と低いです。しかし最後まで1マス4頭以上の頭数でいくところはチラホラと「落ちこぼれ君」がいたりします。とにかく「黒毛和種、去勢、角あり、鼻輪なし」の肥育農家さんでの治療は色々な意味で要注意かな〜と思っています(笑)。 |