2013年12月12日 適正価格、適正頭数ときたので適正人数についても小生の思うところを書いてみようと思います。この適正人数というのは牧場で働く人の人数についてです。小生は牧場がよくなるために非常に重要であると考えていることがあります。それは「手をかける」ということです。そんなの当たり前じゃないかという声が聞こえてきそうですが、現場をまわっていると実は十分に手をかけることができていない状況に遭遇することが多々あります。適正人数とは、無理をしないで十分に「手をかける」ことができる人数とでもいえましょうか。しかし、基本的にはどうしても人手が足りないのが現状です。もちろん簡単には人数は増やすことが出来ません。給料を出さなくてはいけませんし、どんな人が来るかもわかりませんし、来てくれる人がいるかもわかりません。人事はとにかく色々な面で非常に難しいです。ではどうするか?少ない人員でも十分に仕事ができるように自動給餌機などを設置し、機械化を進めるのか?牛舎の構造をより効率的なものに変えたりするのか?どれもパンチはありますが、相当お金がかかり、なかなか実現するのは難しそうです。結局は今いる人員であまりお金をかけずに最高のパフォーマンスを追求できるシステムを構築していくしかないという何ともありきたりな結論となりそうです。現状を牛さんに十分手をかけられる適正人数となるようなシステムを構築する。非常に難しいです。でも、みなさんは自分の牧場のシステムを見つめてどうすればあまり経費をかけずに効率的に作業ができるかと考えて毎日仕事をされていますか?意外と毎日同じことの繰り返しとなっていませんか?意識することできっと何かがみつかり、その積み重ねで仕事の土台が高くなり、良い仕事ができるようになると小生は信じています。獣医さんの世界も日々色々と進歩があり、どのようにしてより良いシステムを構築していくのかをなかなか簡単にはいきませんが、小生は日々考えながら仕事をしています。最近のヒットはやはり伏見獣医師の新型去勢技術の導入ですね。今までの去勢の世界がガラリと変わりました。労力軽減、時間短縮、まさにイノベーション!牧場にもきっとまだまだ何かあるはずです! 前の記事 第356話:適正頭数 | 次の記事 第358話:やはり基本は食べさせること |