2013年12月5日 適正価格について考えていたら、肥育農場の適正頭数についても考えてしまいました。この適正頭数は各農場でいろいろ違うと思います。獣医師として肥育農場をまわっていると、一概には言えないのですが頭数が少なくなることで成績がよくなり、枝肉重量が増えているケースに遭遇することがあります。これは技術員さんも力説されていました。密飼いではなく、ゆとりのある環境で牛さんを飼うことで色々なことに目が行き届き、手を加えられるようになることでおのずと成績が上がります。ほかには管理する人の技術もあると思います。Aさんなら100頭は大丈夫。Bさんの300頭はちょっと手が回らないのでは?などなど。様々な事情が各農場にはあると思いますが、是非とも自分の経営、技術、時間などを総合的に考えてベストの頭数を見つけていただけたらと思います。しかし、実はこれは非常に難しいことですね。頭数を何とか増やしたいと思っても、とてもじゃないけど買うことが出来なかったり、頭数を減らしたら生活がまわらなくなってしまったりと簡単にはいきません。自分だけでなく、世の中も関係してくるので大変です。適正頭数がわかっていても、なかなか現実ではその頭数に合わせることが難しいことは多々あります。なんだか訳が分からなくなってきました。結局小生の適正頭数に対する回答は、「今いる頭数を何とかして自分にとっての適正頭数になるようにする」という逆転の発想。何ともみもふたもない話となってしまいました。 前の記事 第355話:適正価格 | 次の記事 第357話:適正人数 |