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蓮沼浩のコラム
第355話:適正価格

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2013年11月28日

 小生が出張先でいつもお世話になっている牧場長さんは必ず「先生、モノには適正価格っちゅうもんがあるねん、そやろ!!」とおっしゃっています。この言葉は非常に含蓄に富み、考えさせられる言葉です。しかし、実際に現場をまわっているとこの適正価格というものほど難しいものはありません。小生もこの適正価格とは一体いかなるものなのか考えこんでしまいます。マルクス、アダム・スミス、ケインズ卿など様々な天才たちが資本主義社会について述べています。モノの価値とは一体なんなのだろう?価値という概念は?同じモノなのになんでこんなに値段が変わってしまうのだろう?相場ってなんだろう???訳のわからん中年オヤジである小生は、相変わらず訳のわからんことばかり考えています。ただ、ひとつだけ小生が願うことがあります。それは適正価格とは最大多数の最大幸福が一番得られる可能性のある価格であってほしいということです。でも、実際の現状はどうだろう?

不思議なことにこの「適正価格」という言葉を使う方とお話しすると、皆さんとても心の優しい方が多い気がします。小生の勘違いの可能性もありますが(笑)。昔から「三方よし」なんて言葉もあります。

「売り手よし、買い手よし、世間よし」

なかなか現実は厳しいけど、小生の「節穴(ふしあな)」というヘボい目で社会を眺めてちょっと考えてしまいました。

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