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今回で長々と書いてきた聴診についてのお話は最後となります。心臓、気管、肺、左右の腹部の聴診について実際に現場で小生はどのようなことを考えて聴診してきたのだろうか・・・そのようなことを思い返しながら色々と書いてみました。肥育牛の診療では意外なことにあまり聴診器が使われていない場合があります。しかし聴診器をそっと牛さんにあてることで色々なことがわかり思わぬことに気がつくことは多々あります。是非肥育牛でも聴診器をどんどん使ってみてください。また今回紹介した以外にも聴診器には様々な使い方があると思います。たとえば骨折した牛さんの患部の近くで異常音を聞き取ることもあります。しかし残念ながら今までに多くの牛さんを聴診してきましたがわからないこともたくさんあります。今の小生にとってはいかにして肥育牛のピング音を疾病により聞き分けることが出来るかということが当面の目標です。きっと何かいい方法があると思うので実は楽しみにしています。何だかかなり堅苦しいことばかりコラムで書いていたので次回からは少し気晴らしのコラムを書いてみようと思いますのでどうぞよろしくお願いいたしますね。 |