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2013年12月2日

 ここ1ヶ月ほど、首を痛めて左肩から腕、指先までしびれと神経痛のような痛みに悩まされています。それで、カイロプラクティックの先生に診ていただいているのですが(といってもほとんど休みが取れないので、16日と30日の2回しか行けてないのですが..)
 頸椎のわずかなゆがみを少しずつ矯正していただくのですが、かなり楽になります。「1週間くらい続けて通うことは出来ませんか?」と言われるのですが、今日も大分に向かっているので、なかなか続けて通うことが出来ません。

 その先生は「ボキボキ」とか力で動かすのではなく、そっと触れるような感じで頸椎をなでるくらいなのですが、確かに痛みが消えてしびれも軽くなります。そしてそっと触るだけで、骨と骨をつなぐ靱帯のどれが影響しているとかを診断されます。ゆっくりしっかりと皮膚と筋肉の奥の骨とその内外の靱帯の状態を、ほんのわずかな異常で診断されるのです。

 僕も牛の医者をしているけれど、ここまで真剣にしっかりと繊細に診察しているだろうか?といつも思い知らされます。最近では個体診療よりも農場全体のコンサルテーションがずっと多いのですが、シェパードのコンサルテーションは「全頭診察」が基本です。1頭1頭をしっかり観察して、そのなかから群全体の問題や改善点を見つけていくのです。

 首を痛めてから、なおのことしっかり「牛さん1頭1頭」をしっかり診ることの大切さが身にしみた気がします。

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