2013年10月29日 ①競走馬の「キズナ」を管轄する家保 はじめまして、鳥取県西部家畜保健衛生所で衛生指導を担当しています、大下(おおしも)雄三と申します。実家は、両親が和牛繁殖を行っています。宜しくお願いします。 今年6月、松本先生が当県の和牛関係者を前に講演されたご縁で、ゲストコラムへ寄稿することになりました。 当家保は、鳥取県西部地区(米子市、境港市、大山町、南部町、伯耆町、江府町、日野町、日南町、日吉津村の2市6町1村)を管轄し、岡山県、島根県、広島県と県境を接しています。中国地方最高峰の大山(だいせん)山麓に位置し、毎日秀麗な大山の姿を仰ぎ見ることができます。 この地域は、昔から和牛繁殖の中心地として栄えてきましたが、現在は、和牛に加え大規模酪農や企業養豚、養鶏(大山地鶏)が盛んに行われています。また、競走馬のディープインパクトとの子どもで、今年5月のG1レースに見事勝利した「キズナ」が調教されている牧場も管轄しています。牧場は基本的に部外者立入禁止ですが、家保の特権として、馬伝染性貧血や海外からの着地検査の時に厩舎に入ることが許されます。馬好きにはたまらない家保だと思います。 当コラムでは、ドロマイト石灰を利用した蹄病対策(処置)についてお話したいと思います。このテーマに取り組んだ背景として、個人的に県牛削蹄師会との深い関わりがあったので、次回は、その辺りからお話をしたいと思います。 (つづく) 鳥取県西部家畜保健衛生所 衛生指導担当 |