2013年10月1日 「黒い生き物・銀の敷物」 今回は、私のやらかした最初の失敗を書かせて頂きます。 うちの牛舎は床がコンクリートの為、とても冷え冷えになります。 子牛のお腹を冷やさない為に『どうにか、このコンクリートからの冷気を防ぐ方法はないものか…』 すみません。 毎日は言い過ぎました。 3日に一度くらい考えてました。 スノコはよく聞きますが、やはり床に隙間が開くとスースーするような気がしてあまり使う気になれませんでした。 そんなある日、100均を徘徊していた時にふと目にとまったのがシルバーの保温シートでした。 『これを床に敷いてやれば少しは変わるんじゃないか…まあ100円だし、試しに買ってみるか!』と大量購入し さっそく群飼いスペースに敷いて上から麦稈を乗せてみました。 そこにしばらく座ってみたら、無いよりはあったほうが温かい…?程度でしたが、大量購入した手前、とりあえず使ってみることにしました。 1日たち…2日たち… 『特に問題もない』と思い放置していましたが、4日目にシートが破られていました。 子牛の蹄でやられたのかと思い、また上から麦稈をかけてシートが見えないようにしていたのですが、何カ所も破られていたため原因を探していたある日、牛舎を覗いてみると… そこには麦稈を嘴で避けて床をつつき、シートをくわえて飛び立とうとするカラスの姿が!! 『犯人はお前かぁぁぁ!!』とカラスを追い払い、振り返ったらあちらこちらに銀色のものが飛び散っていました。 びりびりに破かれて巻き散らかされていたのです。 あんなに苦労して敷いたのに・・ この時『カラスって本当に光り物が好きなんだなぁ…』と学びました(牛の事を学べ 結果【黒い生き物(和牛)】の為に買ったものが【黒い生き物(カラス)】の為になってしまいました(涙) 群飼いスペースのほうは見るも無惨な状態になりましたが、ハッチの中に敷いた方は無傷! とりあえず洗えばまた使えるし、自分で考えたアイデアなのですぐやめるのも悔しいし、ハッチの方はこのまま継続して使ってみることにしました。 が… 掃除の度にフォークで穴をあける事故が多発し、一度使っただけでカラスにやられたような状態に… そして穴が開かないように掃除をするのがめんどくさい! なにか良い方法はないだろうか… そんな事を2日に一度くらい考えていたある日、たまたまうちに来た営業マンの一言で一筋の光が!(大げさ 次回は『光る物には蓋をしろ』をお届けしたいと思います。 (つづく) 有限会社伸託 取締役 山口 由紀子 前の記事 冬場の役に立たないアイディア(第二回) | 次の記事 冬場の役に立たないアイディア(第四回) |