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第346話:作業分析 |
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2013年9月26日
HACCPをすすめる上で非常に多くの時間がかかるのが「作業分析」という工程です。これは牧場での作業を細かくピックアップして、その作業について必要なものや、気を付けることなどを記録用紙に記入していくのです。この作業分析をする項目が多いところでは100項目以上となり、その一つ一つについて決めていくので時間がかかってしまうのです。
たとえば「ウォーターカップの掃除」などという項目があれば、必要な道具に「たわし」というものを書き、そしてその「たわし」を準備してウォーターカップ全体をきれいにこすり、そして「たわし」をもとに戻すなどという一連の行動を文章にして残すのです。このときにスタッフのみんなでああだこうだと話しながら決定していきます。そして実際の作業の時にこの方法をもとにやっていくのです。そして何か不都合があるときにはみんなで検討して改善していく。
多く人はこのような話を聞くと「クソめんどくさい」と思うことでしょう。
小生も思いました。
しかし、このような作業を地道に続けていくことで色々なことが見えてくるのです。なぜそのような作業をするのかという意義がわかってくるので主体的に行動ができるはず・・・。
まあ現実はそんなに簡単にことは運ばないのですが(笑)。

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