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池田哲平のコラム
牛の解剖118:雌性生殖器(1)

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2013年8月16日

 今回からはメスの生殖器を見ていきたいと思います。前回まではオスの生殖器を見てきましたが、本当の意味でのオス牛(成雄牛)を見る機会というのは殆ど無いのではないでしょうか?自分の家で自然交配をするために“まき牛”を飼っている方や種雄牛を飼養管理している団体に勤めている方以外では、真のオス牛というのはあまりなじみがないと思います。
 一方、メス牛は繁殖牛や搾乳牛として非常に身近な存在であり、その繁殖サイクルをしっかり回してあげることが経営に直結するので、メス牛の生殖器の障害(いわゆる繁殖障害)に関してはその病態や治療法などかなりのデータが蓄積されており、今なお世界中で日々新しい研究が進められています。牛飼いさんの中にはご自分で受精をされる方もいるので、「メスの生殖器なんてそんなもん基本中の基本で全部分かってるわ!!」という方も多いと思うのですが、これから数回は少し我慢してお付き合い下さい。

 メスの生殖器は以下の6個がそれにあたります。
 (1)卵巣
 (2)卵管
 (3)子宮
 (4)膣
 (5)陰核
 (6)陰唇

 次回から順にみていきたいと思います。

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