|
|
最初に紹介する捕まえ方は柵で挟んでしまう方法です。この方法は結構広い牛舎で1パドックに10頭以上牛さんが入っている場合に非常に有効です。柵の端にロープをつけて狙いをつけた牛さんをうまく誘導して柵と柵の間に挟んでしまいます。このやり方の優れたところはどのような牛さんでもごく自然に追い込んで柵に挟んでしまうので逃げ足の速い暴れ牛君や鼻輪やオモテのついていない牛さんでも一人で簡単に捕まえられます。力もあまりいらないし、人間も牛さんも怪我をする可能性が低くかなり安全です。柵で挟んだ後は頭にロープをつけて正式に保定します。治療も柵の外側から出来ますし、暴れて腰を振ったりもしないので非常にやりやすいです。ただし最大の欠点はこのような柵がうまい具合についている農場が非常に少ないことです。やりたくても出来ない場合がほとんど(笑)。小生の診療エリアでも日常的にこの方法で捕まえている農場は1600頭の肥育牛を管理している1箇所だけです。でも非常に重宝しているやり方ですね。 |