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肥育牛の診療をいざ始めようとするためには最初に牛さんを捕まえなくてはいけません。相当弱っている牛さん以外は実はこの捕まえるのが一苦労。おとなしくみんなが捕まってくれれば良いのですが、牛舎の柵の中で大運動会が始まることもしばしば。あまりにも逃げ回るので忙しいときなど泣きたくなります。他の牛さんが捕まっていて自分が治療されないとわかっている時は興味津々で近寄ってきてしょっちゅう診療の邪魔をするのに、いざ自分が治療となるとそれこそ大慌てで逃げまくります(笑)。そこで小生を含め農家さんは色々な「牛さん捕まえテクニック」を駆使して日々がんばっています。治療をする前にいかに上手に捕まえて保定するか。小生が診療するエリアの代表的な肥育牛の捕まえ方をこれから紹介するので使えるところは参考にしてみてください。ただどのようなテクニックを使ったとしても一番重要なポイントは牛さんの行動パターンをよく理解しておくことです。残念ですが、これは何度も捕まえてあやつらの動きを体で理解するしかありません。そして出来るだけ怖がらせずに自然と捕まえるのがベストです。理想としては牛さんが治療されると思っていない間に捕まえている。なかなか難しいですね。 |