(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
「第37話 「プレッシャースプレーでガンガン洗う!」」

コラム一覧に戻る

2007年6月7日

 皆さんは牛さんに出来たアブセスの処置をどのようにしていますか?多くの獣医さんは切開して排膿して中を消毒して抗生剤を打つ。場合によっては内面を掻爬。そしてヨードガーゼを充填する。こんな感じではないでしょうか?でも、左の写真のようなアブセスを切開すると大量の膿が出てきますが意外とアブセスの中を洗うのが大変ではないですか?ここで登場するのがプレッシャースプレー。ホームセンターなどで売っています。小生はこのプレッシャースプレーを使って排膿した後のアブセスの中を消毒薬の少し入った水でジャンジャン洗います。先端のノズルを中に入れて結構な圧力で洗えるので膿がかなりきれいに取れます。体表に出来たアブセスなどは大抵これでジャンジャン洗います。これだけでも結構治ります。そのほかにも汚染のひどい外傷をデブリードマンするときにも使えます。当然車両消毒や長靴の洗浄、ちょっとした牛舎の消毒などにも使えますよ。他にも捜せばもっといい使い方があるかもしれませんね。電動式や手動やらタイプは色々あり、値段も色々。安いのでいいから一つ持っておくと何かと重宝しますよ〜。
|