2013年7月11日 今回はマイコプラズマ性中耳炎についての雑感です。今一番問題になっている病気の一つのような気がします。そのくらい全国的に発生が広がっています。多くの農場で対策に苦慮しています。基本は衛生対策をしっかりと行い、水平感染をいかに防ぐかということが非常に重要となってきます。しかし、相手はかなり手ごわいです。一番厄介だなと思うのは、空気中にもマイコプラズマがいるということです。つまり、空気感染の可能性もあるということです。予防するには徹底した発症牛の隔離と治療、器具や牛舎の消毒などとにかく気合を入れてやるしかないのが現状です。なかなか現場では徹底した環境衛生対策がむずかしく、苦慮しているところが多いと思います。そのような中で、現場で一番望んでいるのはやはりワクチンの開発です。何とかして大学や製薬会社さんの研究機関などで有効なワクチンを開発していただきたい気持ちで一杯です。非常に製造は難しく、簡単に有効なワクチンを作ることは難しいと思うのですが、現場では完成する時を待ちながら踏ん張って衛生対策を強化して治療を頑張るしかなさそうです。とにかくいかにして発症を抑えていくのかが重要です。 前の記事 第335話:牛さんの病気についての雑感 その2 | 次の記事 第337話:カラス対策の最前線 |