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蓮沼浩のコラム
「第35話 「何故、ジョウロとホースがいいのか」」

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2007年5月24日

 小生は色々な方法で子牛に薬を飲ませてきました。そして最終的には今のジョウロとホースを使ったやり方に落ち着きました。山本先生もいろいろ試して同じような経過をたどりジョウロとホースに到達したそうです。小生も先生に強く勧められてやってみたところすごくいいのでこのやり方に今や病み付きです。皆さんそれぞれやり方があり、慣れた方法で行うのが一番良いのですが、参考までに読んでみてください。

良い点
・ 一人で薬を簡単に飲ませることが出来る。
・ 飲ませる水の量を自由に調節できる。
・ 誤嚥する可能性が非常に低い。胃に入ったかの確認も容易。
・ ホースなので内径が広く、水に溶けにくい薬でも詰まることなくスムーズに入れることが出来る。
・ 処置の時間がかからないので子牛の負担が少ない。
・ ジョウロの中で色々薬をブレンドできる。
・ 状況によっては子牛の胃洗浄も出来る。

悪い点
・ 子牛の大きさに合わせて2〜3本ホースが必要。
・ 生後3ヶ月を過ぎたあたりからホースがかまれて傷つくことがある。さらに大きい牛には使えない。
・ 時々薬を入れているときに嘔吐する子牛がいる。その子にとってホースが少し大きいのかもしれません。もしくはホースを胃の中に入れすぎ?

思いつくままに良い点、悪い点をあげてみました。この方法をとっくの昔からやっている人にとっては当たり前で驚くほどのことではないのですが、やったことのない人は是非チャレンジしてみてください!きっと経口投与が病み付きになりますよ。

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