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蓮沼浩のコラム
「第34話 「ジョウロとホースで薬を飲ます」」

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2007年5月17日

必要な道具
① ジョウロ (2〜6L)小生の場合子牛に飲ませる場合は2Lのものを使っています。今度説明しますが胃洗浄を行うときは肥育牛でも使う6Lのものを使用します。
② 泡だて器 ジョウロに入れた薬を混ぜるときに使います。別に混ぜることが出来れば何でもいいと思います。
③ ホース 子牛の大きさに合わせて3種類用意しています。ホースの大きさはそれぞれ内径×外径が6×11、8×13.5、12×18であり、状況によって使い分けます。一番使うのは8×13.5のホースです。先のほうは少し斜めに切っておき、火であぶってやや丸くしておきます。また、何箇所か穴を開けてつまらないようにしています。
方法
① 薬を準備する。 ジョウロにぬるま湯か水を必要な量だけ入れる。その後治療に必要な薬を入れて泡だて器でよくかき混ぜる。経口補液剤を一緒に入れるときもある。
② 子牛にホースを飲み込ませる。 子牛の横に立ちやさしく声を掛けながら口角からホースを入れていく。子牛は最初嫌がるがどんどん飲み込んでいく。ホースの先はぬらしておくように。生後3ヶ月ぐらいまでならホースを噛み切られることもないし問題はない。ここのコツはなかなか説明しづらいがとにかくやってみれば必ず出来る(笑)。
③ 胃に入っているか確認する。 ある程度ホースを入れたら息を吹いてみる。胃に入っていれば独特のルーメンの臭いがガスとともに出てくるので胃に入っていることがすぐに確認できる。
④ ジョウロとホースを繋ぎ、薬を入れる。 薬をゆっくりと入れていく。あまり多くはないが、薬を入れている最中に暴れて倒れる子牛がいるがそのときはホースを折り曲げて薬が出ないようにして一度ホースを抜いてから仕切りなおす。薬を入れ終わったらホースを折り曲げて引き抜く。
大まかな流れは大体こんな感じとなります。
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