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蓮沼浩のコラム
「第31回 「非常に使えるサフィード延長チューブ その2」」

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2007年4月19日

 今回はサフィード延長チューブの別の使い方を紹介します。治療をしていると牛さんの中にはもう狂ったように暴れまわる牛さんがいます(こういう場合は鼻環のつけ方が悪くて痛くて暴れている牛さんも時々いるので良く見てあげましょう)。とにかく注射をしようとするともう手がつけられません。このような場合は注射器にチューブをつけて一瞬で筋肉注射をして後は少しはなれたところからゆっくり薬を注入すれば結構おとなしく注射をさせてくれます。このような状況はあまりないのですが、なだめてみてもあまり効果がない時は小生の場合すぐにこの方法に切り替えます。牛さん、獣医さん共に怪我をしないですみます。足などの関節に局所注射をする場合も少しぐらい動いても外れないので重宝しますよ。さらに小生はまだやったことはないのですが、ワクチンを吸っておいて、針を変えながら連続投与する方法もあるようです。ただし注意しなくてはいけないのはチューブの中は約0.5mlの空間があるので、その分を考えて注射してください。まだまだ良い使い方があるかもしれませんね。
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