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蓮沼浩のコラム
「第30話 「非常に使えるサフィード延長チューブ その1」」

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2007年4月12日

 今回からは牛の診療の現場で結構使える道具や技術を紹介していこうと思います。ちょっとした小ネタ集みたいなものです。最初の一発目は「サフィード延長チューブ」です。肥育の診療はこの「サフィード延長チューブ」なしでは小生の場合考えられません。それほど使える道具なのですが、意外なことにあまり知られていないような気がします。何故かというと、診療を一緒に回った獣医さんの多くが「お、それいいね。便利だね。」と言うからです。小生としては「え、みんな使っているんじゃないの?」という感じでした。これは注射針と注射ポンプをつなぐ約50cmのチューブです。一番使う場合が肥育牛の静脈注射の時です。肥育牛の場合静脈注射をする機会が多いのですが、結構牛さんが暴れて注射をしてもすぐに外れてしまったりすることがあります。この場合も針とチューブが血管に確保されているので外れにくいです。また、抗生剤、止血剤、サルファ剤などのように何種類かの薬を投与したいときなども針とチューブを血管に確保したまま薬を投与できます。同時に採血も出来ます。本当に便利です。
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