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松本大策のコラム
光触媒の畜産への可能性

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2013年6月10日

 みなさん、光触媒という言葉は耳にしたことがあると思います。二酸化チタンというもので、光が当たると半永久的に活性酸素を発生させて、殺菌、防汚、消臭等の効果を表します。

 光触媒自体の歴史は比較的古く、30年ほど前には話題に上っていました。
しかし、そんなによいものなら、なぜ普及しなかったのでしょうか?それは、これまでの製品では二酸化チタンの粒子が大きく、強い太陽の紫外線でしか効果を発揮できなかったのです。
 これでは、室内にある食肉処理場やレストランの厨房、牛舎の中の殺菌や防汚などには使えません。

 最近、粒子が細かく室内の弱い可視光線で十分な効果を発揮する新型の二酸化チタンが出てきました。海外ではすでにマスクや病院の室内などに利用されています。

 これが畜産用に利用できたら、口蹄疫の防除や肺炎予防などに効果を発揮できるのではないか?と期待しているところです。

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