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NO.234:ベストショットを激写しろ!!! |
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2013年5月22日
さて、いかにもネタが尽きたようなタイトルのコラムがはじまりました(笑)
「激写しろ!!」なんて、高圧的な命令口調にも苦しさがうかがえます・・・
今回の話題は、デジカメで撮る写真についてです。
12年前、私は大学に入ってすぐにSONYのサイバーショットを中古で購入しました。
当時のデジカメは今とは比較にならないほどの画素数と記録メモリー量でしたが、それまでインスタントカメラを主力に一発勝負的要素の強いフィルムで撮影してきた(カメラ小僧ではない)自分にとって、デジカメの撮り放題感覚はとてもセンセーショナルでした。撮影の失敗という意味合いがこれまでとは全く違うものになったのですから!
ま、そんなことは私が力説しなくても、デジカメというデバイスが持っているあまりにも当たり前な標準能力なのですが・・・冷蔵庫に入れたらジュースが冷えるぐらいの・・・
というわけで、学生時代から大量の写真をデジカメで撮りまくってきました。おかれてた環境と仕事柄、ほとんどの写真が牛の病気に偏っています。入社してから5年で3万枚くらいは撮っているでしょう。
撮った写真は、獣医師間の情報の共有、データの蓄積、学会発表、書籍への使用など、素晴らしい財産になっています。実際現場でごくごく当たり前に見るような病気や異常などの写真も、いざプレゼンで使用しようと思っても実際にはなかなか無かったりするものです。
たくさんとる中で、ほとんどはクズ写真だったりするのですが、何千枚かに一枚「こ、これは!!!」というベストショットが生まれることがあります。根気、情熱、準備そして運等の要素が合致した時にベストショットが生まれる確率が高まります。
ベストショットは、なにも「露出が・・・光量と被写体が・・・」とかそんなことじゃなくて、「この写真が撮れたかッ!!!」「これとっちゃったの?・・・クスっ」的な、ヒトの心をざわつかせるものをさしています。
そんなベストショットを集め、プチ連載している「ウシの病気」シリーズを完成させるのが最近の私の目標です。

なお、牛とは関係ありませんが、最近私はきゃりーぱみゅぱみゅのお母様と写真を撮りました・・・
※ちなみにヒトの心をざわつかせる牛関連のベストショットが満載されている書籍としては、「ローゼンベルガー 牛の臨床検査診断」の右に出るものはなく、ベストワンをあげるとしたら・・・「臨床診断 牛病カラーアトラス」の477番の写真ですかね~。この写真は本当にすごい。これを一切乱れることなく穏やかな心で注視できる人には・・・ベストショットを撮る才能はないでしょう(笑)
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