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今回はひとつのケース・スタディとして無謀にも先日の道竹先生が掲示板に投稿して下さった症例についての生前の牛さんの推測をしてみようと思います。まず四胃潰瘍が穿孔して癒着していた状態であればおそらくα、γ-グロブリンは上昇していたでしょう。たぶんαは15%以上、γは35%以上と推測。食欲問題なしとのことよりA/G比は中程度低下、体温39.0~39.5度の間、白血球数は15000の辺りかも。総蛋白はやや上昇、もしかしたら軽度の下痢が続いており右膁部にはピング音、もしくは広範囲の鼓音が聞こえた可能性あり。ただし食欲に関しては急死するほどの潰瘍、癒着があるのでもしも群飼いであった場合把握するのが意外と難しいので実は低下していたのかも?もう少し検査結果は悪い値が出ていたかもしれません。偶然診察する機会があった場合この血検結果から「どこが悪いかはっきりわからないが、慢性の炎症がどこかにあり非常に完治することが難しいかもしれない。再発するかもしれない。注意する必要がある牛さんである。」と不測の事態を予測できる可能性もなきにしもあらず。でも導入してすぐに突然死んでしまった牛さん。残念だけど救命するのは非常に難しそう・・・。写真を見ながら勝手に想像力を膨らまして徒然なるままに書いてみました。
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