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今回からはすこし獣医さん向けに連載を書いてみようと思います。肥育牛では予後判定というものが非常に重要になってきます。ここを農家さんの気持ちも十分に考慮して適切に行うことはかなりの経験と知識と信頼が必要になります。小生も場合によっては猛烈に悩むときもあります。様々な基準があり一概に述べるのは非常に難しいのですが、その中で小生は1年ほど前から蛋白分画というものを結構愛用しています(実はマイ・ブームなのです)。他の獣医さんに聞いても現場であまり使っている人がいません。教科書には必ず出ているし、皆さんその存在を良く知っているのですが、αやらγやら波形がどうのこうのやら急性相蛋白がどうのだとかどうも面倒くさそうだし検査も大変そうなので敬遠している方が多いような気がします。小生も最初そうでした。でも肥育牛の診療で意外と使えるのです。非常に簡単に言えば、αが高いときは急性の炎症が起きている、γが高いときは慢性の炎症が起きていると考えます(非常に大雑把ですが(笑))。皆さんにもおすすめしたいので次回から説明しますね!
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