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今まで述べてきたような考え方は分娩前後に餌を減らす考えの人にとっては非常に難しいことかもしれません。180度考え方を変えなくてはいけないのですから。特に第四話と第五話で話したことの壁は厚く、なかなか乗り越えることが出来ません。お産の時に事故でもあったらなおさらです。でも忘れないでください、母子共に栄養状態が適切であり、健康に飼育していなければ何をやっても効果は非常に低いのです。ここを忘れている農家さんや獣医さんが意外と多いのではないでしょうか?でもここをクリアーしなければ本当の意味での改善は望めません。しかし言い換えればここがクリアーできれば農場の改善は特に何もしなくても驚くほど進んでいきます。繁殖成績も少しずつ改善し、病気も減ってくるのです。母牛が「真の意味」で元気で健康であれば、子牛も元気になるものです。いつも健気にがんばっている母牛を大切にしてあげてください。そう、一番大切なのはお母さん牛なのですよ〜。そうすればきっとささやかだけど恩返しをしてくれますよ。
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