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蓮沼浩のコラム
第323話: 飼養衛生管理基準(牛、水牛、鹿、めん羊、山羊)その5

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2013年4月11日

 衛生管理区域への病原体持ち込みの防止に関することの対応として車両と人の消毒というものがあります。チェック項目としては「衛生管理区域に立ち入る車両の消毒」と「衛生管理区域および畜舎に立ち入る者の消毒」というものがあります。車両消毒に関しては最新のセンサー付きの自動消毒装置もあればプレッシャースプレーに消毒薬を入れて置いておき、車を消毒してもらうという方法もあります。ここは予算に応じて対応が変わりそうですね。最近は小生の診療エリアでも車両消毒設備の整った農場が増えてきました。金銭的に厳しい場合はとにかく衛生管理区域の入り口に消毒薬を入れたプレッシャースプレーを置き、中に消毒薬を入れて看板で「入場する車両は消毒を行ってください」と明示しておけば大丈夫です。人の場合は靴と手指の洗浄、消毒をしてもらわなければなりません。本来であれば外来者用の長靴を準備して履き替えてもらうのがいいのですが、それが難しい場合は踏み込み消毒槽の設置で対応すればよいでしょう。この消毒槽は定期的に新しく交換してくださいね。手指の消毒は多くのところで市販のアルコール消毒のボトルを置いていますね。手で上から押すと霧状のアルコールが出てくるやつです。最近はインフルエンザなどのこともあり色々なところで見かけます。これを農場の入り口の雨が当たらないようなところに置いておき、あとは看板で靴の消毒と手指の消毒をお願いすればオッケーです。今回は・・・・結構大変そうですね。楽勝で4点をふたつで8点とはいかなそうです。やれるところから頑張ってみてください!!

第323話: 飼養衛生管理基準(牛、水牛、鹿、めん羊、山羊)その5

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