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池田哲平のコラム
牛の解剖108:雄性生殖器(1)

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2013年4月5日

 まずは雄性(オスの)生殖器から。
 雄の生殖器と聞いてすぐにイメージするのは、精巣と陰茎(ペニス)ではないでしょうか?牛の世界では、オス牛は精巣を除去(去勢)される事が殆どなので、そういったことからも頭に思い浮かびやすいと思います。

 しかし、厳密に言えば、オスの生殖器は全部で9つもあります!一つずつ挙げていくと、
(1)陰嚢(いんのう)
(2)精巣(せいそう)
(3)精巣上体(せいそうじょうたい)
(4)精管(せいかん)
(5)精嚢腺(せいのうせん)
(6)前立腺(ぜんりつせん)
(7)尿道球腺(にょうどうきゅうせん)
(8)陰茎(いんけい)
(9)包皮(ほうひ)

となります。(5)~(7)は3つ併せて「副生殖腺」と呼ぶ事もあります。オスとメスとの違いという事で区別した場合、オスの生殖器はこんなにあるんですね。「精巣上体?聞いた事もない!」という方や「○○腺ってなんだ?」という方もいるかもしれません。次回からちょっとずつ分かり易く紹介したいと思います。

牛の解剖108:雄性生殖器(1)

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