− 第7章 ワクチン実施上の注意 その5 −
そういうわけで、僕はロボット哺育を導入されている方には、
1:1群の頭数を極力減らすこと(理想は6頭から10頭です。減らしすぎると、子牛がミルクを飲む間隔があいて、途中のチューブのミルクが冷えてたまっているのを飲んで下痢することがありますからね)
2:ロボットには2つ乳首があるので、かならず広場(カーフコート)を2面に仕切って2群で使用すること
3:導入コートに入れる頭数分の個別ハッチを設置して、生まれた仔牛はこの中に入れて手やり哺乳し、次々に生まれて導入コート分の頭数がそろったら、導入コートに移動し、一度で群れを作らせること
を指導するようにしています。こうすると、群編成ストレスがかかるのも、免疫低下が起こるのも1度ですみますから、導入コートへの移動時に徹底して衛生管理をしてあげれば、3週間後には免疫も回復していますし、その後は、免疫が落ち着いた群れのままで第2コート→育成マス、と同じ群れのままで移動していけば、群編成ストレスが再びかかることもないのです。導入コートで免疫が回復した子牛を第2コートに移動する際にワクチンを打てば、効果も上がりやすいわけですね。