− 第4章 抵抗力のお話し:第一部免疫以外の部分を中心に総論 その2 −
感染症ではありませんが、ついでに子宮粘膜にパラケラトーシスが起こると着床不全で受胎率が低下するのです。
粘膜を丈夫にするために必要なものは、先に挙げたビタミンAと亜鉛です。繁殖牛や仔牛でしたらドン八ヶ岳ADEなどのビタミンADEと亜鉛を含んだ添加剤が使いやすいと思いますし、肥育牛でしたら肥育時期次第でビタミンAを含んだ薬剤の使い方が変わります。ですから導入時に14〜18ヶ月齢でビタミンAが欠乏しないようにしてあげなくてはなりません。
亜鉛を給与するにはドン八ヶ岳シリーズはとても使いやすいです。T1はビタミンADEを含んでいないので肥育中期でも使えますし、ドン八ヶ岳D3は、ビタミンAを含まないので、肥育中期のビタミンD欠乏にも対応できます。ドン八ヶ岳ADEはビタミンDもAもEも含んでいて繁殖牛や仔牛は、これだけでもビタミンAや亜鉛を補うことが出来ます。ビタミンAは亜鉛と協調して働きますし、亜鉛が不足するとビタミンAの貯蔵や体の中の輸送に支障を来します。