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発酵床レポート! 第6話

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2013年3月5日

発酵床農場の紹介①

 さて、今回からは前回までの硬い文章(笑)ではなく、実際に発酵床で牛を飼養している農場のご紹介をいたします。

 まず最初にご紹介する農場は、発酵床の先駆者・・・と言っても過言ではない、北海道十勝管内新得(しんとく)町にある共働学舎新得農場(代表:宮嶋 望さん)です。

 農場では、心や体に障害を持つ方や引きこもりの方など、社会にうまく適応できない方々がともに暮らし、酪農(経産牛67頭規模)を中心に働いておられます。

 年間の出荷乳量は約420tで、そのほとんどが農場内のチーズ工房でチーズになり、全国に販売されています。種類はいろいろありますが、「さくら」という商品が、ヨーロッパで行われたチーズのオリンピックで金賞!そしてグランプリ!!するくらい(す、すごい!)、どれも味は確かです!

 さて、発酵床を始めたきっかけは、約20年前に宮嶋代表が「健康的な牛、美味しいチーズ作りを目指す為に、自然に逆らわない生きた空間を作りたかった」からです。

 発酵床を生かすために二つのポイントが挙げられます。
 ひとつは、農場内や発酵床の下に炭を埋めていることです。炭を土に埋めることでマイナス電子が巡り、場のエネルギーや微生物の活性を高めていると考えておられるからです。

 もうひとつは、木造牛舎にしたことです。先ほどの話の続きになりますが、牛舎内に巡っているマイナス電子を逃がさないようにするためとのお考えからです。

 え~本当?と思われるかもしれませんが(実は私もそうでした(笑))、実際に健康的な牛の状態やのんびりした心地よい牛舎内の雰囲気を感じたり、何より美味しいチーズを味わえば納得して頂けるのではないかと思います!!

発酵床レポート!第6話

  共働学舎新得農場ホームページ http://www.kyodogakusha.org/

つづく

株式会社アース技研 植田 秋良

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