夏の準備と言えば、台風にも備えておいた方がよいでしょう。最近では、地球温暖化の影響で、北海道でも台風に見舞われますし、想定の範囲外ではすまされません。
屋根や壁のはがれているところは補修しておきましょう。畜舎周辺で不用意に転がっているオイル缶やタライなども台風の時は凶器になります。
それから小型の発電機と、軽トラなどで運べる農業用の水タンクもあると便利です。台風直後は停電などの影響で機械も使えませんし、牛さんの飲み水も出ないことが多いのです。この時牛さんは、畜舎に貯まったウンコ混じりの雨水を飲んでお腹を壊してしまうのです。そういうときのために、ゼオライトやソフトシリカなどの毒素吸着剤やアースジェネターなどの生菌剤も用意しておくと、牛さん達も助かります。昨年も台風で停電となり、水も出ず冠水した農場からの相談で、すぐにこの添加剤を与えていただいたところは被害がありませんでした。
あと、忘れがちなのが、台風が来るというニュースを聞いたらなるべく堆肥舎を空けておくこと、敷き料を確保しておくことも役に立ちます。台風後によく困るのが、雨の降り込みでドロドロになった牛舎の敷き料を交換したいけれど、堆肥舎がいっぱいでボロ出しが出来ないというケースですからね。
これだけやっても万全というわけでは有りません。シェパードがある鹿児島でしたら直撃されたら手の打ちようはありませんからね。出来れば畜舎にも保険はかけておきましょう。