みなさん、もう今年も5ヶ月過ぎてしまいました。まだ半年も経っていないのにいろんな事がありましたね。大地震に津波、まさかのメルトダウン。畜産界でも鳥インフルエンザやら0-111食中毒(正確には感染症ですが)。こんな時だからこそ、しっかりと足元を固めてがんばりましょう!
また夏がやってきます。そろそろ夏を迎え撃つ準備を始めましょう。この時期からはじめるというと、まずはハエの駆除からでしょうか。ハエの数が少ないうちにやっつけておかないと、莫大な数の卵を産みますからね。 それからカビ対策。飼料タンクに10日以上入っているような、使用量の少ない飼料は、紙袋でとって涼しい場所におく、粗飼料の保管場所の天井や床・壁を消毒する、飼料タンク内や飼槽、水槽を清掃・消毒してカビをなくしておく、等を実施するだけでもかなりカビのリスクは減らすことが出来ます。 牛さん自体も夏ばてを起こさないように、梅雨明けくらいからビタミンやβカロテンの不足に注意しておく、生菌剤や吸着剤を使って使って消化管内毒素を減らしておく、特に肥育牛では肝臓が疲れないようにパンカルなどを数日(僕は梅雨明けに肥育で3日間使用してもらっています)与えておく、等も有効です。肥育牛ではビタミンAの給与はしたくない、という方がいらっしゃるかも知れませんが、ルーサンペレットを月一回、100g×3日間程度与えても血中ビタミンAには影響有りません。それになにより、今は「攻め」の経営の時ではなく、「護り」の経営をしなければならないときです。事故で1頭でもダメになったら20頭以上の牛がそれを補わなければなりません。 「事故を防ぐ」、これを第一に考えましょう。
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