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松本大策のコラム
差別化について考えてみました

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2013年1月28日

 みなさんこんにちは。最近、不景気な肉牛業界を、なんとか盛り上げたいとばかり考えている松本です。
各産地のみなさん、あるいはそれぞれの農場で、いわゆる「差別化をはかって有利販売をする!」という声をよく耳にします。
しかしながら、よくお話を伺うと「あれ?本当に差別化なのかな?」と思うことがあります。

 たとえば、今はやりのオレイン酸にしても、みんなが目指せば、それは差別化ポイントではなくなりますし、「よい肉質」といっても、いわゆる霜降り指向を「よい肉」としてみんなで目指せば、そこは差別化ポイントではない上に、いわゆる需要と供給の関係で「サシの入った肉」の価格も上がらない、という状況が生まれます。

 とか偉そうなことを言って、「じゃあ、おまえは何を差別化ポイントにするんだ?」と聞かれると、まだまだうまく伝えられないのですが...。

 でも、十勝若牛のような新しいコンセプトの牛を作れたら、と今必死で動いているところです。みなさんも、みんなが右に行けば自分は左、くらいの意気込みで、一緒に考えてみませんか?

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