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肺炎を防ぐ、について最近思っていること |
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2013年1月21日
皆さん、寒い日が続いていますが、牛さんはお元気ですか?
肥育経営でも繁殖経営でも、肺炎は大きな問題ですよね。特に、寒い冬場はウイルス性の肺炎や、マイコプラズマ等も猛威を奮いやすく、添加剤や抗生物質で防ぎたくても、ウイルスに効果のある薬剤はありませんし、マイコプラズマや細菌にしても、新しい薬(最近ではなかなか出ませんが)と耐性菌のイタチごっこで、なかなか効果の出ない事も多いです。
でも、あきらめる前に出来ることがあります。それは、一言でいうと「いま出来ていないこと」。
みなさんの子牛の床は乾燥していますか?3ヶ月齡までの子牛では、きちんと保温が出来ていますか?それ以降の牛さんでは、良質の粗飼料を与えてありますか?牛さんの部屋が過密ではありませんか?
今お話ししたことは、すべて牛さんの免疫を保つためにとても重要なことです。
薬に頼る前に、どんな病原体に対しても抵抗してくれる「免疫」を高めてあげることが大切です。
免疫を高めるには、1、免疫の中心である「お腹」を冷やさないこと、2、免疫の材料であるたんぱく質の利用効率をたかめてあげること、3、ストレスを防ぐこと、に注意しなければなりません。
特にお腹を1℃冷やすと、免疫が8%程度低下すると言われていますから、床の管理には特に気をつけましょうね。
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