2013年1月23日 診察をする上で、検温は欠かせません。 しかし近年急速にその製造が少なくなり、手に入りにくい物となってしまいました。 その背景には、使用中に誤って割れた体温計からの水銀の流出による土壌汚染の懸念などがあるのかもしれません。 また、そもそも材質がガラスですので牛の尻尾に飛ばされたり、うんちと一緒に落下して踏まれた場合には必ず割れ、破片を見つけきれなかった場合には、牛が踏みつけて趾蹄を傷つけかねませんでした。 動物用体温計も世代交代のいい時期だったのかもしれません。 そこで、しばらく前からこれに変わる体温計を探していたのですが・・・これがなかなか苦戦!! 一番最初に目をつけたのは人間用のデジタル体温計でした。 測定精度に関しては問題なし。ただ、少し太い、ヒモがつけられない、お尻りから取り出す際にデジタル面本体にべっとりとウンチがついて帰ってくるというあたりが個人的にはいまひとつでしっくりきませんでした。 しかしさすがは池田先生、最新のOSと強靭なプロセッサを装備しているので瞬時にこのデバイスを取り込み、あたかもデフォルトの設定かのように難無く使っています!! 蓮沼所長のOSはデバイスを認識しませんでしたので、すぐに取り外しました笑 かく言う私も、しばらくは使ってみたのですが、新しいものが出れば飛びついてみたり、あっちへフラフラこっちへフラフラし、気がつくと残り少ない水銀体温計をまた使っている始末・・・ そして・・・在庫切れ!!!! 前の記事 NO.217:牛の病気―頭部―(4) | 次の記事 NO.219:新しい体温計を模索中(2) |