僕はこの祖国が大好きです。でも、今のこの国のあり方は「何かが違う」と感じることが多いです。先進国といわれる国は、すべからく農業保護国ですし、農家さんも尊敬やあこがれをもたれている。阪神のバースだって(古い?)、歴代アメリカ大統領だって、みんなお金を持ったら農場主になったでしょ?あれは、自分で食料を生産することが、自分や家族の「生存」の可能性を高める事を、身にしみて解っているからです。
顧みるにこの国は、農業に対して哲学も方向性も持っていないように感じるのはなぜでしょう?値とバブルでもうけた人たちは賞賛され、必死で棚田を耕しているじいちゃん達は、何十枚の棚田を護っても、そこから得られる年間所得は30万円もいかないでしょう。
でも、そういうおじいちゃん達は、労働の対価として「お米代」しかもらっていないのです。エコカーブームですが、プリウスが1ccでも酸素作りますか?1ccでも二酸化炭素を吸収しますか?棚田を始め、農業は二酸化炭素を吸収してデンプンを作り、排気ガスとして酸素を出している。棚田や林業は、水を蓄え治山治水事業を肩代わりしている。それならば、ガソリンの環境税を農家さんに土地分配で支払うべきでしょうし、水道料金を値上げしてでもお水を作ってくれている農家さんに支払うべきじゃないでしょうか?値上げしなくても国土交通省や、環境省の予算で何とかなるかも知れません。
そういった「農業の多方面に対する国家保全性」に、もう少しこの国が目を向けてくれないものかと思う今日この頃です(うゎー、最近なんか本当にコラムっぽい、って感じてるのは僕だけ?)。