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第304話: 災い転じて・・・・ |
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2012年11月22日
一月ほど前、一軒目の往診先で愛車のハッチバックを開けると・・・
ダンパーが壊れており、ハッチバックが開いた状態を維持できなくなっていました。とにかく開いている状態を維持できないので頭で押さえながら薬を作るという事態に直面。これは結構きついです。すると農家さんが木の棒を持ってきてくださり、ハッチバックを木の棒で押さえて閉まらないようにすることができました。小生、この状態を見て直感的にこれは結構おしゃれなんじゃないか?と思いました。何というのか・・・いい傾奇っぷりなんですよ。まあ車に積んでいる木で毎回支えないといけないので面倒くさいといえば面倒くさいのですがなれると特に気にならなくなりました。そんなこんなしているとある農家さんが「おいハス、竹にしたら結構いいんじゃない?」と言ってきれいな青竹を切ってきてくださりました。これが非常によく、何とも言えず風流なハッチバックとなりました。殺風景な診療車が和の雰囲気でぐっと落ち着きが出てきます。ほんの少しですがわび・さびを感じます。往診先で農家さん達は「なんやそれ?何か屋台でもはじめんの?」とか「その罠で何捕まえんだよ?」などとどれも非常に好意的な意見が多いので、修理するのをやめて当分この青竹で頑張ってみようと思っています。なんだか訳わからんけど、見た人が一瞬だけど笑顔になるいい車になりました。

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