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ゲストのコラム
百万石物語(第5回)

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2012年11月20日

~ 神石牧場開牧 ~

少年時代にハングリーを覚えた。
青年時代に人生のキッカケをつかんだ。

広島から帰郷後、二人の獣医師に大変お世話になりました。
世の中の事、仕事の事、遊びの事、いつも親身になってくださいました。

兄とキャッチボールしたおかげで、野球がうまくなった。
小・中・高(途中書道班へ)、社会人草野球へと続いた。
ピッチャーorサードで、3・4・5番が私のポジション。
打率は、約3割。シングルは打たない。たまにホームランを放つ。
口火を切るか、同点にするか、逆転するか、そんな場面で結果を残してきた。
ボールはライナーで、弧を描く。守りの頭を超えて。

紋次郎のおかげで、AI頭数が増えてきた。
心・技・体、まさしく充実していた。

雨の降った日は、牛が放せる土地を探した。
2年半かかってやっと見つけた。
「ミニミニ北海道だ!」
地主さんに手紙を書き、何度も何度も通ってやっと承諾を得た。
賃貸契約を結び、開牧の日。
前夜の大雨が一転、秋晴れのすがすがしい朝を迎えた。
 
百万石物語(第4回)

二日間で延べ40人、穴を掘る人、枕木を運ぶ人、ネットを巻きつける人、昼食を準備する人、だれが指示をするわけでもなく作業が進む。楽しい二日間だった。夜、月夜。最後の仕上げ、ヘッドライトを照らし、枕木に桟を渡し五寸釘を打ち込む。「早くここに牛を放したい。」との思いが先走り、指を打つこと数回。「痛いのなんの、ちょちょ切れる~。」(涙)思い入れが詰まった牧場が出来上がった。憧れの通勤牧場が始まった。

PS:牧場の名は、牛飼いの基礎を学んだ広島県神石町に由来している。

(つづく)

株式会社百万石牧場
代表取締役 千葉 正彦
http://www.hyakumangoku.vtown.jp/

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