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伏見康生のコラム
NO.208:ネックワイヤー

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2012年11月7日

NO.208:ネックワイヤー

 昨日、松本先生のバーンミーティンングに随行した農家さんでステキな設備を見つけました。

 それが写真のワイヤー式ネックレールです。
 太い建材用のワイヤーを用いたネックワイヤーですね( ^ω^ )

 一般によく見るネックレール(馬栓棒)は、鉄製の丸パイプや角パイプ、丸太などが多いと思います。
 肉薄の鋼材や角材では、肥育牛にかかればいとも簡単に曲がったり折れたりしてしまいます。

 このネックワイヤーはレールと違って成長に合わせて高さを変える必要はなく、牛自身が大きさに合わせて下から顔を出したり隙間から顔を出したり、たるみと柔軟性があるので無理なく工夫して食べています。

 また、見せていただいた牛舎は「踏み出し式」牛舎でしたので、前からノコクズを追加することが多いですが、その時にもバケットが多少ワイヤーに触れても問題なくとても入れやすいそうです。

 価格もお手頃とのことで、いいことづくめ!!

 一つだけ注意するとすればワイヤーの末端の処理でしょうか。よっているワイヤーがほぐれて末端が毛羽立ってくると・・・牛のネックを傷つけやすく、刺さってしまうこともあるかもしれません。金属テープなどであらかじめグルグル巻で処理しておくのもいいかもしれません。

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