2012年11月6日 ~ 少年時代Ⅰ ~ 三人兄弟の末っ子(一姫二太郎)である。 そんな少年は、秋が深まった今時節、麻袋に砂と落ち葉をたくさん詰め込み、サンドバックを作り、柿の木に吊るした。キックボクシングだ。また、稲杭で作ったバットを握り、それ目がけて振り回したりもした。兄とキャッチボールすることもあったが、兄が近距離から速いボールを投げるため、胸や顔に当たり怖かった。最後はやっぱりケンカになった。「いづがみてろよ…。」そんな少年は、学年が上がるにつれ、兄より上手くなっていった。 勉強はできなかったが、近所の幼なじみとよく遊んだ。特に冬の‘牛ぞり’は、スリル満点だった。家の農作業も手伝った。「まさひこちゃん、よくやるなあ~。」と大人に褒められると調子に乗り、ますます家の手伝いをするようになった。同時に、いつかこの家を出なければならない。いる間に、この家のために役に立とうと思った。 (つづく) 株式会社百万石牧場 |