2012年10月17日 βラクタム系抗生物質の投与と同時に、コクシジウムの排除のためにトルトラズリル(バイコックス)を投与することは非常に有効であり、子牛の出血性腸炎の発生時には初回治療時に″治療的投与″として、第一に使用したいです。 経験上、トルトラズリルを投与しているにもかかわらず、患畜から大量のコクシジウムが検出されたことが何例かあります。原因としては投与忘れ(したと思っている)や投与失技(こぼし、上澄みの投与)等の人為的なミスがあると思われます。 そのようなリスクを考え、農家さんの禀告により「すでに投与しています」と言われても、必ず投与するようにしています。 ※ 写真は成牛のルーメンアシドーシスに伴って排出されるムチン 前の記事 NO.204:薬剤関連性腸疾患 その3 | 次の記事 NO.206:薬剤関連性腸疾患 その5 |