第２９７話： リスボン放浪記 その１７

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2012年10月4日

　世界牛病学会は国際学会なので非常にレベルが高く、しり込みしてしまう獣医さんが結構いるかもしれません。しかし、小生の参加してみた感想は日本の研究も決して遅れているようなことはないというものでした。いや、小生が今まで見てきた限りにおいては日本の研究の中には非常にレベルの高いものもたくさんあるという感想を持っています。世界の方々の発表を聞いていると素晴らしい発表もあるけど、とんでもない発表も山ほどありました。今回は日本からの口頭発表は3つしかありませんでした。一応小生も発表させてもらったのですが、やってみれば何とかなります。原稿作って読めば大丈夫です。質問がちんぷんかんぷんでも何とかなります。わけわからん状態であたふたしてモゴモゴ言っていたら終わります。答えられないと命がないなんてこともありません。一歩を踏み出す勇気があれば大丈夫です。次回はオーストラリアです。ぜひとも多くの日本の若い獣医さんが参加してもらえたらいいな～なんて思っています。世界を見ることで必ず視野が広がり色々な面で普段の診療にプラスになることは間違いないと確信しております。そしてその経験をいかして多くの人のお役にたてるようになればいいですね～。

（続く）