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みなさん、子牛を元気に育てようと思うとき、生まれてからを一生懸命に管理なさろうとすると思います。しかし、人間でも「胎教」という言葉があるように、お母さんのおなかの中ですでに子牛は育ちはじめているのです。ですから、お母さんのおなかの中に子牛がいるときに、すでに「元気な子牛プロジェクト」は開始しなければなりません。 とは言っても、獣医さんから「オー受胎してるよ!よかったね。」と妊娠鑑定してもらってから、すぐに「よーし母ちゃんよくやった!おなかの赤ちゃんの分までしっかりと食い込みな」って感じで、よけいな飼料を与えると妊娠中に母牛が太りすぎて難産の原因になったりします。それじゃあ、いつから餌を増やしたらいいのさ?って?上の図を見てください。子牛は、受胎しても最初はほんのわずかずつしか成長せず、分娩前2ヶ月で急速に発育するのです。 そうです。お母さん牛に増し飼いをするのは、分娩前2ヶ月なんです。だいたい配合を1kg増やし、良質乾草を飽食(って言っても1〜1.5kgくらいですけどね)させてあげる、というのを目安にします。それでお母さんが太るようなら配合を減らすといいし、飼槽をなめてしまうくらい足りないよ、というときは、乾草を増やしてあげるのです。 |