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蓮沼浩のコラム
第295話: リスボン放浪記 その15

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2012年9月20日

外国人さんの発表を聞いていてつくづく思いました。なんでもありだな~~~というのが小生の偽らざる心境です。とにかくまずは服装が自由。日本の学会では発表する人はほとんどスーツにネクタイ姿だと思うのですが、WBCではあくまでも小生の感覚ですがスーツ姿の人は1割ぐらいじゃないでしょうか。ジーンズにTシャツは当たり前。なんだか作業着のような格好で発表している人もいました。片手をポケットに突っこんで話している人もいます。そして発表のやりかたも内容も千差万別。もちろんすごいのもあればなんだこりゃ???というのもあります。国際学会だからどの発表もさぞかしすごいものばかりだろうと思っていたらめちゃくちゃなものも結構ありました。発表時間10分の質疑応答が5分。ある人はひたすら下を見ながら原稿を読み続け、10分過ぎても「材料および方法」のところです。司会者の人が時間は大丈夫ですか?と聞いても上の空。ポケットに手を突っ込みながら何やら念仏のように唱えています。見ているこっちの方がハラハラしていると「結論」に入ったところでタイムアウト。結局、「結論」も「考察」もないまま出てってくださいと司会者からいわれて憮然として退場。おいおい、タイムオーバーにも程があるだろ(笑)。舌打ちして悔しそうな顔をしていたので逆にこっちが驚きました。内容も何もさっぱり覚えていませんが、とにかく小生の心に残る発表であったことは間違いありません。

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(続く)

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