2012年8月28日 こんにちは! ライターの三好かやのといいます。 ライターというのは、単に「書く人」で、作家でもジャーナリストでもありません。かなり中途半端な立ち位置で、各地を旅して記事を書いています。2007年から5年間「『旬』がまるごと」という雑誌で、食材に関する記事を書いていました。1冊丸ごとひとつの食材を徹底的に取材して、紹介するというユニークなスタイル。丸ごと「牛肉」を取り上げた時に、松本先生にお会いました。この時の記事は、今も「牛肉号」で読むことができます。 私自身、子ども時代は、東北の地方都市を転々とし、中学、高校、大学時代は仙台で過ごしました。だから昨年3月11日の東日本大震災は、本当にショックでした。被害の大きさや先の見えない原発事故の影響……。最初の2カ月は、実家に帰ることもままならず、テレビや新聞を見て、ハラハラ泣くしかできませんでした。そんな時、「被災地の生産者を取材してほしい」という依頼が舞い込んだのです。 被災地はいろんな問題を抱えていて、どこからアプローチしてよいかわかりません。ただ、私がずっとやってきた「食材」を通じて世の中を切る。このやり方で、被災地を見てみようと思いました。 福島の野菜、わかめ、日本酒、おコメ、福島・茨城の魚、そして牛肉……。これらの記事は「東北から食の震災 食の復興」というタイトルで、柴田書店の「専門料理」という雑誌で、連載させていただいています。 何度も宮城、福島に足を運ぶようになって、だんだんわかってきたのは、「私、東北のこと何もわかっていなかったんだ」。そして「東北にはものすごい生産者がいる!この人を応援すれば、きっと東北はよくなる」と信じられる人が、次々と現われるのです。 私が被災地で出会ったものすごい人、みなさんにも応援していただきたいと思います。 よろしくお願いします。 (つづく) 三好かやの |