2012年7月24日 5)餌食いは…まあまあいいです。 配合飼料から粗飼料まで全て自分で給与し、餌食いを確認できればいいのですが、頭数が多ければどうしても担当者任せになってきます。そしてこんな報告を受けると大抵、社長さんはブチ切れますよね(笑) 完食はするけど時間がかかるのか、それとも残餌が多いのか。月齢・エサの量・雄雌の違いなど。もちろん担当者の方の感性でも良いでしょうけど、客観的に捉えた方が誰にでも分かりやすいですよね。餌食いを客観的に捉えるには…餌食いの時間を計ってみましょう! ここでは飽食になる前の若い月齢を例に挙げてみます。フレーク&ペレットorマッシュの違いはあっても、1頭1回あたり2~2.5kgなら15分、2.5~3kgなら20分、3~4kgなら25分、4~4.5kgなら30分くらいが目安でしょうか。配合飼料を給与してからこのくらい時間が経過しても残飼が目立つようなら、その量から何頭分、というように判断してすぐに調子の悪い牛さんを探すようにしています。 食欲不振の子には、市販の栄養補助剤もありますが健康な牛さんのルーメンジュース(胃汁)を飲ませてあげたいところ!ですが、手間もかかるのでうちの牧場では、お湯に白砂糖を溶かしたものを飲ませてあげています。一升瓶のお湯に対して砂糖200~300g程度の割合です。これが結構甘いので、中には病みつきになっちゃう牛さんも続出!一升瓶を持って通路を歩いてる姿を見ただけで一目散に駆け寄ってくる事も。人間よりも血糖値が低いから、余計に甘いものが好きなのか!? たったこれだけですが早めの投与のお陰もあるのか、大抵の牛さんは直ぐに調子を取り戻してくれています。メトクロに匹敵する効果とは言いませんが、それに近いものはあるのではと勝手に思っています。 ただし長期の投与はアシドーシスを引き起こす原因になりかねないので3日投与したら一旦様子を見て~という様にしてみて下さい! (つづく) ワタル(猫) 前の記事 (毎日とは言わないけど…)現場は宿題ばかり!(4) | 次の記事 (毎日とは言わないけど…)現場は宿題ばかり!(6) |