(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
「冬が始まるよ」

コラム一覧に戻る

2008年12月1日


 古いビールのCMみたいですが、温暖化とはいえいよいよ冬本番。みなさんちの牛さんには、冬の準備してあげましたか?
 冬場というと、なんと言っても「寒さ」が問題です。とくに幼弱な子牛たちには寒さが応えます。寒さ対策の基本は「床を暖かくしてあげる」ことです。床が冷たいと、牛舎を保温していても、牛さんが寝たときにお腹が冷えちゃいます。お腹が冷えるとみなさんもグルグルになっちゃうでしょ?あれは、腸内細菌の中の悪玉菌が低温に強く善玉菌は低温に弱いので、お腹が冷えると悪玉菌が増えて異常発酵をしてしまうためなんです。
 腸内異常発酵が起こると、栄養分の消化・吸収がうまくいかなくなるだけではありません。腸内毒素が作られたり、腸管免疫機構という免疫の司令センターみたいなところが、うまく働かなくなったりするのです。
 ですからお腹が冷えるということは、下痢やガスなどの消化器病だけでなく、免疫の低下や腸内毒素による肺炎などの誘発なんかの誘因になってしまうのです。
 床がぬかるんでいるなんてもってのほか、敷きワラをしっかり入れてふっかふかのお布団にしてあげましょう。どうせお金を使うなら、薬代よりも発育改善などの、回収出来るコストにかけた方がずっとお得ですよ。
|