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有留直暉のコラム
第3話 「人獣共通感染症②」

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2026年9月28日

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前回はクリプトスポリジウムの寄生虫の特徴や症状、対処法についてお話をしました。

今回はその清浄化についてお話ししようと思います。

クリプトスポリジウムは牛の糞便からオーシストという卵のような形で排出され、牛舎などの環境中に存在し、次の感染の機会をうかがっています。オーシストは塩素系、アルコール系、ヨード系などの消毒薬に比較的耐性があり、普段使っている消毒薬では対応できないことがあります。そのため、清浄化をするためには牛舎をよく洗浄し乾燥させ、オーシストを死滅させる対策が必要になってきます。牛舎内の敷料を除去した後、高圧洗浄機などで隅々までよく洗浄を行い、熱湯消毒を行います(72℃以上、1分間でオーシストが死滅するとされています)。その後、牛舎を数か月乾燥させることで環境中のクリプトスポリジウムを除去します。このように、清浄化するには大きな労力と時間を伴います。そのため、持ち込ませない、広がらないように対策することの方が重要です。

前回と今回にわたってクリプトスポリジウムについて書いてきました。とはいっても水下痢をしていたらすべてがクリプトスポリジウムではなく、細菌やウイルス、他の寄生虫、餌なども関与している可能性も十分にあるので詳しくはかかりつけの獣医師に相談をして、検査・対策をしてもらうのが良いと思います。簡易キットによる検査、顕微鏡での検査があります。

次回も人獣共通感染症についても紹介をしたいと思います。

つづく。

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