2026年4月16日 *********************************************************** という連絡を受けて牧場へ。 今回はどうやら「噛み戻し」のようです。口から飼料が出てきたときは、「牛が吐いた」とか「吐き出した」と表現されることが多いですが、口から出てきたのか、ルーメンから出てきたのかで表現が異なります。 かみ砕かれた繊維質だけがポロっと出てくる場合は噛み戻しです。ある程度噛まれて唾液と混じっているためにしっとりとしていますが、飲み込む前に吐きだされていますので、水分量はさほど多くはありません。 少しどろどろとした状態で吐き出したときは吐き戻しです。一度飲み込まれてルーメンに入っているため、付着した液体の量が多く、ときには下痢か?と思うほどドロドロした状態のものが出てくることがあります。ルーメン内発酵をうけた粗飼料が出てくるために、やわらかくドロドロの状態で排出されてきます。 噛み戻しの場合は、口の中に問題があることが多いです。具体的には口内炎、歯肉炎、口腔内の異物(何かが刺さっている、など)、などがあります。意外と見落としがちなのが歯の問題です。歯がぬけかけてグラグラしているときは、今回のような噛み戻しがよく見られます。今回のケースはまさにこれでした。下顎の右第二切歯がグラグラ!口腔内検査で原因が判明できたのでよかったです(もちろん平熱で聴診上の異常もなく、食欲も活力も良好でした)。ただ、今回はまだ抜けるほどではなかったので、自然と歯が抜けるまで待つしかありませんでした。しばらくは噛み戻しが続いてしまうかもしれません…。 ちなみに、吐き戻すときの原因としては第一胃や第四胃に問題があることが多いです。寄生虫の感染、胃粘膜の炎症や潰瘍などが原因でルーメン内から食べ物が吐き出されます。こちらの方は早急な治療が必要ですし、食欲が落ちていることが多いです。牛の口からでてきたものがドロドロとしていたら、なるべく早くかかりつけの獣医師へご連絡をお願いします。 |
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